首都大学東京 研究センター

首都大学東京 Tokyo Metropolitan University

火山災害研究センター

高橋尚志

火山と河川・海洋のつながりを踏まえ,過去の災害を明らかにする


特任研究員 高橋尚志 
首都大学東京都市環境学部
地理環境学科
博士(環境学)

 2019年5月より、本センターに着任いたしました。
 私は、河川地形学・第四紀地質学を専門とし、これまでに、過去約12万年間(最終間氷期以降)の気候・海水準変動と地殻変動に伴う河成段丘の発達過程を復元して、山地から平野、海洋までの長期的な土砂動態システム(土砂の流れのつながり)を明らかにする研究を進めてきました。また、日本列島において河川地形の発達を復元する上では、火山灰層序に基づく編年が非常に重要であり、火山灰層の分析・対比も行ってきました。
 火山災害研究センターでは、伊豆諸島の火山活動史・火山灰層序を復元するとともに、伊豆諸島近海の海底地形や、火山噴火に伴う関東平野の河川地形変化(ラハールなど)に関する研究に取り組んでおります。火山から噴出した土砂が、どのように河川・海洋へと運搬され、どのような地形変化・堆積物をもたらすのか?を明らかにしていきたいと思っています。過去の火山災害による地形変化や堆積物の空間性を示すことができれば、いつ・どこに・どのようなリスクがあるのか、を長期的な視点で評価することに貢献できるかと思います。