首都大学東京 研究センター

首都大学東京

ハルタゴールド

学術的背景

  • HOME
  • 学術的背景

学術的背景

エネルギーと通信ネットワークが融合した巨大インフラの高信頼化への基盤技術の開発を先導

研究センター長 清水 敏久

研究センター長 清水 敏久
首都大学東京 理工学研究科 教授

重要な社会基盤である電気エネルギーについて、我が国はもとより世界各国に於ける重点施策として、合理的なエネルギー受給体制のあり方に向けて非常に活発な議論が行われ、産学を挙げて研究開発が進められている。とりわけ、東京都のような巨大都市においては、安定な電気エネルギーの確保と省エネ化・高効率化、および高度な情報通信網の構築と活用が重要項目として着目されている。その手段として、パワーエレクトロニクスと通信ネットワーク技術が融合・連携し、エネルギーの受給を総合的に制御するスマートグリッド・マイクログリッドの実用化に大きな期待が寄せられている。近い将来にはパワーエレクトロニクスと情報システムが融合した電力・情報システムの巨大化・複雑化の時代が到来することが予想されている。

一方で、電気エネルギーシステムと情報システムという二つの巨大な社会インフラの相互依存度が極めて高くなった場合、一方のシステム破綻が他方の破綻を誘発し、大都市における社会インフラの致命的な破綻を招く危険性(リスク)が極めて高くなるため、従来から信頼性工学等を駆使したシステムレベルでの研究開発は継続的に行われてきた。しかし、その基礎となるリスク要因とその対策、エネルギーシステムと通信ネットワークシステムが個別分野の視点で(例えばIEC(国際電気標準会議)等で過去の障害事例)研究が行われているものの、両分野に跨がる横断的視点に基づいた研究は極めて不十分である。例えば、通信ネットワークの通信伝送速度の飛躍的向上と広域ネットワーク化が進展する一方で、パワーエレクトロニクス機器からの外来電磁ノイズに対する脆弱性が指摘され、大都市圏等の電気・情報システムに致命的な被害が及ぶ危険性が危惧されている。